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いちゆう日記

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2002-08-04

_ tdiary 1.4.3

日記のCGIをバージョンアップ。

_ わがままな(?)USB

ハイバネーション後のUSBデバイスは再び認識されなくなってしまった。USB音源が悪いのだろうか? もうヤダ。


2002-08-08

_ カレー日記

今日の夕食は久々のカレーデポで「昭和のおふくろカレー(名前はうろ覚え)」を食べた。価格は破格の280円で、午後2時以降の限定メニュー。ランチより夜の方が安いというのも珍しいが、昼より夜の方が空いているからだろう。今日もガラ空きだったし。相変わらずさっぱりスパイス感のないカレーだが、ある程度の大きさを保った具(肉と野菜の角切り)が入っているのは松屋のカレーに対する大きなアドバンテージであろう<なぜか評論家風口調。

_ PC関係

ワゴンセールで買ったスイッチングハブが使用開始後数時間で壊れてしまったのでメーカーに送りつけたところ、どうやら旧モデルだったらしくてなぜか新型に変わって戻ってきました。

しかしスイッチングハブなんか新型になっても機能はほとんど変わらないという……


2002-08-11

_ 紅茶日記

この間、ちょっと覗き見するつもりで紅茶専門店に足を運んだところ、他にお客さんがいなかったこともあって店員さんが熱心に話し掛けてきて、その巧みな話術に乗せられて(?)ついついダージリンのセカンドフラッシュ(夏摘み)のセットを買ってしまいました。

これでスーパーで売ってる紅茶がどれだけ買えるか…なんてことはなるべく考えないようにして、休日の贅沢なティータイムを満喫。産地の農園ごとにパックになっていまして、それぞれの違いはあるような気はするんですが、どう違うのかはうまく説明できない。これでは高い紅茶を値段分楽しめてはいないのかもしれないのですが、でも、やっぱりいいものは美味しいのです。

_ 暑いよ

こう毎日毎日暑いと、週末も冷房の効いた部屋に引きこもりっぱなしに。それではいかんだろと今日は外出して買い物とかしてきたんですが、半日歩いただけでばてばて。駄目だなぁ。


2002-08-13

_ くらくら

夏ばてがいよいよ重症となり、昼間もだるくてだるくて仕事に支障をきたしそうな勢いなので、今日は早めに寝よう、と。

でも夜も暑くて寝苦しいので結局あまり眠れないのです。

_ そういえば

今週は朝のラッシュ時間帯の電車がやけに空いてます。お盆休みもラッシュなんでしょうかね。


2002-08-17

_ 頭がデカイのか?

来週しまなみ海道にサイクリングに行く予定なので、今日長袖のシャツと帽子を買ってきました。

しかし、なかなかサイズの合う帽子がなくて、買ってきたものもかぶってみるとどうも小さい。どこかに大きい帽子を売っているところはないんだろうか……

_ 汚染

先日、今まで買いそびれていた「GURPS 百鬼夜翔」をようやく手にしました。

久しぶりにさっそく妖怪キャラでも作ってみるかー、と思ったんですが。

妖怪招き猫の物語

招き猫は商売繁盛を願う商人たちの心から江戸時代に生まれた妖怪で、その能力はずばり客を引き寄せて商品を買わせること。妖力にかかった人間はなぜかどうということのない商品でもつい欲しくなって買い込んでしまうのです。彼女はずっとどこかの商家の飼い猫となりその能力で店を繁盛させていました。

そして時は流れ、平成の世に入ってから彼女の新しい飼い主になったのは電気街の裏通りの雑居ビルにあるゲームショップの店長でした。子猫に化けていた彼女は店のマスコット的存在としてかわいがられ、店も彼女の能力で大勢の客で賑わうようになりました。しかし、しばらくするとなぜか人間変身しても完全に化けられなくなってしまい……店に出入りするオタクたちの妄想力が数百年の時を生きた妖怪に影響を与えるほど強力だったという説が有力ですが……そして、

数年後、電気街の駅前ビルを占拠したゲームショップの看板には店のマスコットキャラクターの猫耳少女のイラストがでかでかと描かれ、噂によるとその店にはまるで本物みたいなコスプレした店員さんがいるとかいないとか……めでたしめでたし

と、最近すっかり猫耳に魂を引かれたダメ人間となった僕にはこのような腐ったネタしか思いつかなかったのでキャラを作るのはまた今度にしました。


2002-08-18

_ また一つ歳を取った云々

と、誕生日がきたら日記に書かなければいけないとかなんとかIRCでそんな話題になったんですが、そうなんでしょうか(苦笑)?

ということでとうとう四半世紀生きてしまいました。もはや誕生日なんて嬉しくも何ともないというかむしろ嫌な感じになってきてるんですが。まあ、あと50年くらい生きられればまた変わってくるんでしょうね…… あんまり長生きしそうに無いけど>自分


2002-08-20

_ 北海道はクマ

友人の新婚旅行のおみやげとして「熊カレー」をもらった。引き取りに行くのを忘れていたせいで、1年後にわざわざ持ってきてもらったときには賞味期限が迫っていたので家に親がいない隙を狙って食べることにした。

缶詰なので皿に開けて電子レンジで温めてご飯にかける。1缶で軽く2人前はありそうだ。味は、こってりとしていて少々油くどい感もあり、やや辛口。他に熊肉なんて食べたこと無いので、このこってり感が熊からきているのかどうかは分からないのだが、かなり独特の味であった。

変わったモノを持ってきてくれた友人に感謝しつつ日記のネタに。

_ おでかけです

明日から遅めの夏休みを取って旅行に出かけます。旅行中はこの日記を毎日更新する予定です。


2002-08-21

_ おでかけ日記

今日は朝一に出発して18きっぷで西進し、大垣、米原、姫路と乗り換えて尾道を目指しました。

途中、早く着きすぎるようなので、倉敷で途中下車。白壁の町並みを散策し、昼食には鯛のお茶漬けという珍しいものを頂きました。おいしかったですが、お茶漬けには少々贅沢な気もしました。

午後2時ごろ目的地の尾道に到着。観光案内所によってパンフレットをもらい、おすすめのコースに沿って歩いてみました。尾道は坂が多く町並みが入り組んでいるので、ある意味徒歩が一番効率がいいんですが、結構見所が多くてゆっくり歩くと一日がかりになります。今日は半日だけでしたが普段慣れてないので足が棒になりました。

今晩は向島に泊まり、明日はいよいよしまなみ海道を渡る予定です。


2002-08-22

_ 向島

朝8時半ごろ宿をチェックアウトし、福本渡船の乗り場で自転車を借りました。レンタル料は500円で、保証金が1000円。今治に行く予定であると説明し、乗り捨ての場合は保証金が乗り捨て料となる旨の説明を受けます。受付のおばちゃん曰く、所要時間は4時間くらいとのことだったので、それならゆっくり行っても大丈夫かと思っていたのですが……

向島島内も尾道側は市街地が広がり、あまり瀬戸内海の中を走っているという気はしない。途中のコンビニでドリンクを調達しつつ、しばらく走ったところでコースは海沿いに出て、いよいよしまなみ海道を走っているという感じが出てきます。このあたりは岩子島を右に見ながら気持ちよく走れました。適当に写真を撮りつつ、橋の取り付け道路を景色を堪能しながら上ります。

しまなみ海道の橋は下を船が通るためにすべて高いところに架けられており、橋以外は一般道を通る自転車・原付は橋に入るために坂を上る必要があるのです。最初はこの坂も楽しむ余裕があったのですが、何度も上っていると段々つらくなってくることに。

10時ごろ因島大橋の入り口に到着。この橋は自転車は自動車道の下を通るという構造になっています。順調に渡りきってまずは1本目。

_ 因島

因島大橋を渡りきり、料金所(50円)を過ぎたところに西瀬戸自動車道の大浜PAがあります。自転車道とも階段でつながっているのでちょっと自転車を止め、展望台から橋を眺めてからPAに入って休憩しました。

ここで、いよかんソフトクリームとしおなみソフトクリームなるものが売られているのを発見。昨日尾道でみかんソフトを食べたので、ここではしおなみソフトを食べてみることにしました。地元で取れた塩を使っているとのことらしいですが、味のほうはかなり微妙。ほんのり甘くてほんのりしょっぱい。変わった物好きの人は一度食べてみてはいかがでしょう。

ここでちょっと時間を潰しすぎたので、自転車に戻り因島島内を走り始めます。高速道路をくぐって一気に坂を駆け下りた後、しばらく海岸線を走るのですが、その後サイクリングコースは山越えに入り、ひいこら言いながら坂を上ります。坂を越えるとしばらく下りになりますが、そのあとも島内を突っ切る形となりアップダウンが続きます。ここらへんで、早くも足が疲れてきて坂が上れなくなってきました。まだ3分の1も進んでないのに……

結局45分ほどで因島を通過し、生口橋の入り口に11時半ごろ到達したのですが、橋に上る坂を上がるのがつらいつらい…… 途中の展望台で休憩しながら、なんとか2本目の生口橋を通過。通行料50円。

_ 生口島

生口橋は自動車道の北側に歩行者・自転車道が、南側に原付用通路が設けられている構造になっていまして、因島大橋以外はだいたいこれと似通った構造になってます。

今度の生口島は、橋を降りてから次の多々羅大橋までの距離が長いです。すでにかなり足とお尻が痛くなってきていましたが、今日中に今治に着かないといけないのでがんばって走り続けます。とはいえ生口島島内はサイクリングロードは基本的に海岸沿いを走っているので楽なことは楽です。途中、瀬戸田町の中心部、耕三寺の近くで昼を過ぎたので昼食としました。食べたのはちょっと贅沢にたこめし定食(1500円)。たこめしのほかにたこの刺身やたこの揚げたものもついており味もなかなかでした。

1時過ぎに、食堂の人の「がんばって」という励ましの声に送られてふたたび出発。商店街の中を通り過ぎたりしてコースは再び海沿いに出ます。しかし、出発直後と比べるとペースが落ちているのは明白で、ちょっと上り坂になると途端に進まなくなってしまいます。橋の入り口の坂を上るのに10分以上かかりながら、なんとか2時ごろ多々羅大橋を通過。橋が長いせいか通行料金は100円でした。

_ 大三島

多々羅大橋を渡りきったところにある道の駅「多々羅しまなみ公園」で休憩。ここからは愛媛県となります。ここは自転車道が広くて走りやすく、またゆるやかな下り坂が続くために非常に走りやすい。スイスイと進む。

と、思ったら瀬戸港を過ぎたあたりで突然ものすごい上り坂になる。疲れきった足ではとても登りきれず、とうとう自転車を降りて押す羽目に。大三島橋を渡ったのは3時ごろのことです。通行料は50円。

_ 伯方島

ここまでくるとかなりふらふらになってきて、フェリーの看板を見るとかなり乗りたくなって困るが我慢して先に進みます。なんとか道の駅「伯方S・Cパーク」に滑り込み、食堂で伯方のみかんジュースを飲んで気力を取り戻しました。道の駅からは伯方・大島大橋はすぐそこ。伯方・大島大橋の通過は4時ごろ。通行料は50円。

_ 大島

しまなみ海道最後の島になります。この島はしまなみ海道を自転車で通る場合の難所となるらしく、峠を2箇所も越えなくてはなりません。橋から降りた後、しばらく海岸を走りますが、宮窪町の中心部でサイクリングコースは進路を山向きに変え、国道317号線を上り始めます。

途中、スーパーマーケットでフローズンを食べて休憩したりしながら進みましたが、上り坂が続くとどんどんペースがスローダウンして進めなくなり、坂の途中で何度も休憩しながらでないと進めません。この坂を上るだけで30分はかかったような気がします。

予定よりかなり遅れて峠を通過、それからしばらく吉海町の中心部まではずっと下りなのでここは自然に下り降りて一気に距離を稼ぎます。しかし、それを過ぎると再び上りに…… 再び息を切らせながらやっとの思いで峠を越え、海に下り降りたら今度は来島海峡大橋に上る坂が……

_ 来島海峡大橋〜今治

這うような速度でなんとか坂を上りきり、橋の上に到達。とうとうこれで最後の橋、もう対岸は四国です。時刻は5時半に迫っていました。少々名残惜しいですが、早く宿に着きたいので急いで…… と気持ちはあせっても体がついてゆかず、結局ゆっくりと渡ることになりました。

しかし、なかなか進んでいる気がしません。実はこの橋、なんと全長が6kmもあるんです。伯方島を走った距離より長いんです。そりゃあなかなか渡りきれません。しかも、つり橋なので微妙にアップダウンがあります。

しばらくのろのろと進んでいると段々ペダルが軽くなり、スピードが上がりはじめます。つり橋の中央にきたので下り勾配になったのです。そのまま橋の中央の支柱のある馬島付近にたどりつけました。

この橋の料金所はこの橋の真ん中の馬島にあります。てっきりこれまでのように無人だと思っていたので職員の人がいたのには驚きました。ここで職員の方に、「日焼けしましたね〜」と言われてしまったのですが、確かに後で鏡を見たら顔が真っ赤でした。

その後、また上って、下って。段々と眼下の今治市内が近づいてきて、20分ほどで橋を渡りきりました。橋を渡ったところで道を間違えて展望台に行ってしまうというミスを犯しつつ、6時ごろ今日の宿であるサンライズ糸山に到着。入浴・食事の後、この旅行記を書いています。

なお、PHSの電波が届かなかったため、この日記は23日になってからの更新となります。


2002-08-23

_ 今治〜高松

昨日は日焼けを警戒して長袖のシャツと帽子を着用していたんですが、しっかり顔の下半分と手の甲が焼けてしまいました。しかも左手には腕時計と長袖の袖口の間も細長く焼けてるし……

さて、今日は宿をバスで出発して今治駅に向かい、「バースデイきっぷ」を購入。この切符は誕生日の月に限り1万円でJR四国内が3日間乗り放題となるもので、なんと特急のグリーン車まで乗ることが出来るというもの。今回はこの切符で四国を一周することにします。

まずは今治9時52分発の特急しおかぜ12号で東に向かいます。もちろん乗り込むのはグリーン車。考えてみればグリーン車に乗るのはこれが始めてかも。こんな切符でもなければ乗りませんからねえ。深いシートが快適です。

瀬戸大橋を渡って児島まで来たところでJR四国の区間は終わり。ここから逆に快速マリンライナー23号で瀬戸大橋を折り返し、12時7分に高松着。快速もグリーン車に乗車です。指定された席がたまたま一番前だったために、海上の走りを十分に堪能できました。

_ 高松〜徳島

高松では街中をうろついて食事を食べるところを探します。狙いは当然讃岐うどん。とはいえ車内でいろいろ食べていたためあまりお腹が空いておらず、結局商店街の店で生醤油うどんを食べることに。ゆでたうどんに生姜と醤油をかけただけなんですが、麺がうまいのでなかなかいけます。値段はたったの110円。安い。

その後、次の列車まで時間があったので、駅前の公園のベンチでノートPCを広げ、PHSでネットに繋いで今晩の宿を予約。ついでに昨日の分の日記をアップしときました。外でネットするのも楽しいのですが、通りがかりの人から見れば異様な光景だったかも。PCを畳んで駅に歩き出したところで突然ぱらぱらと雨が降ってきて、危ないところでPCを濡らさずにすみました。

高松からは13時47分発の特急うずしお13号で徳島に向かいます。残念ながらこの特急はモノクラスなのでグリーン車はありませんが、振り子でぐいぐい進むのでさながらジェットコースターに乗っているような気分を味わえました。もっとも、半分くらいは居眠りしていましたが……

_ 徳島〜阿南

徳島には14時47分に到着。駅前の通りを歩いて阿波おどり会館に向かいました。ここは年中阿波踊りを体験できるほか、眉山に上るロープウェイの乗り場にもなっています。ステージで実際の阿波踊りを見ることもできたようなのですが、今日は時間も無かったのでミュージアムだけ見学してロープウェイに乗ることにしました。ミュージアムにはスイッチ付きの床の上で画面にあわせて阿波踊りを踊るという、なんだかゲームセンターにありそうな阿波踊り体験機があったり。ロープウェイで上った眉山の展望台からの眺めは最高でした。

十分に眺めを堪能した後、ロープウェイで山を下り新町川の川沿いを歩きました。そしてひょうたん島の遊覧船に乗ります。ひょうたん島というのは徳島市の中心部の川に囲まれた中州がひょうたんの形をしていることからきているようで、遊覧船はこの中州を一周し、無料で乗ることができます。僕が乗ったときは他のお客さんは地元の人が多かったようです。ちょうど満潮が近づいていたため、いくつかの橋はくぐるのがぎりぎりの高さとなっており、これ以上潮が満ちると通れなくなるということでした。

夕食をとった後、徳島からだと明日の朝が早くなるため、19時10分発の特急むろと3号で阿南に移動して泊まります。むろと3号はキハ185系の2両編成。僕の乗った1号車は一部指定席で、指定席は12番から15番までの16席しかないんですが、指定席に座ったのは僕一人でした。自由席でも十分座れるしね……

_ カレー日記・徳島編

ところで今日の夕食はココ壱番屋JR徳島駅前店でエビ煮込みカレーとトマトとゆでタマゴのサラダを食べました。エビ煮込みはさっぱり系のカレーが食べたかったのでセレクト。単にむきエビが入っているだけなんですが、魚介類好きの僕が好きなメニューの一つです。シーフードよりもだいぶ安上がりだし。トマトとゆでタマゴのサラダはココイチらしからぬお洒落な雰囲気で出てきますが、それもまた良し。


2002-08-24

_ 阿南〜甲浦

阿南を7時44分発の海部行きで出発。車両はキハ47の2両編成。後ろの車両は違う形式だったような気もしますが。牟岐線は微妙に海沿いを南へ向かいます。海は見えない区間のほうが長いです。

海部で阿佐海岸鉄道に乗り換えます。阿佐海岸鉄道の車両は風鈴列車ということで、車内に多数の風鈴が吊るされています。しかし冷房が効いておらずちょっと暑い。考えてみれば風鈴というのは空調が無いときに気分だけでも涼しくするための道具ですから、風鈴列車で冷房が効いてないのは必然なんでしょうか。

ほどなく列車は終点の甲浦に到着。甲浦駅は高架が突然途切れたような形の無人駅でしたが、売店は営業していました。レンタサイクルもあるようです。

_ 甲浦〜奈半利

甲浦からは安芸行きのバスに乗ります。時間をやや過ぎて、ちょっと心配になってきたところでやってきたバスに乗り込み、奈半利を目指します。

バスは列車とは違って海岸線に沿って海のすぐそばを走るため、絶景を十分に楽しめます。海は青くて、瀬戸内海とは色が違うことが分かりました。乗ったとき、乗客は僕一人でした。途中で段々と乗ってきたのですが、それでも最初の30分ぐらいは貸しきり状態だったような……

バスはやや定刻から遅れて奈半利に到着。列車の時間はぎりぎりでした。

_ 奈半利〜高知

階段を駆け上がって列車に乗り込むとすぐに発車。11時58分発の後免行きです。この列車、オープンデッキ付き車両が連結されており、デッキに出ると風を受けながら土佐湾の風景を眺めることが出来ます。デッキに出てしばらくすると、「まもなくトンネルに入りますのでデッキの方はご注意ください」とのアナウンスが。確かにトンネルに入るとものすごい突風が吹きつけ、あやうく帽子が飛ばされるところでした。このままデッキに乗り続けてもいいんですが、天候が良くなくて雨がぱらついてきたので、安芸駅で快速列車に乗り換えます。高知には、この列車のほうが30分ほど早く着きます。

_ 高知市内

高知駅で明日の指定券を取った後、14時からチェックインできたので宿に荷物を置いて、市内をぶらつくことにしました。昼食がまだだったので、商店街を抜けて「ひろめ市場」の店でかつおめしを食べました。これは以前高知に来たときにも食べたんですが、700円でかつおの炊き込みご飯にかつおのたたきがついてきて、かなり美味しいのでお勧めです。やっぱり高知にきたら鰹食べないとね。

腹が膨れたところで、高知城を見学。川沿いを歩いて、坂本竜馬誕生地の碑を眺め、疲れてきたので路面電車に乗ることにしたら、運良く超低床電車にあたりました。たぶん一編成しかないので運が良くないと乗れないでしょう…… と思ったら、電停に運用が張ってありました。問い合わせが多かったのでしょうか。

一旦宿に戻ってすこし休憩した後、夕食を食べるために再び街へ。昼に味を占めたのでまたひろめ市場に。昼は鰹だったので夜は鮪ということで豪勢にトロの刺身でビールを一杯飲みました。最高。


2002-08-25

_ 高知〜宿毛

駅前の喫茶店で朝食を取った後、8時19分発の特急あしずり1号で高知を出発。もちろん先頭のグリーン車に陣取ります。途中のJR線内はすでに乗ったことがあるので真面目に外を眺めずに(?)ぼけーっとしてました。窪川から土佐くろしお鉄道線に入りますが、くろしお鉄道の車掌さんが女性の方だったのはちょっと新鮮でした。

他にはあんまり印象に残った景色は無かったというか…… 車内でちょっと不愉快な気分にさせられたのでそのせいかもしれないですが。やっぱ、激安のフリー切符の客をグリーンに乗せるのは正規の切符を買ってる客にとっては迷惑なんじゃないかと思えなくも無い出来事がありまして。僕も貧乏くさい格好でグリーンに乗っているので全然人のことは言えないんですが。

_ 宿毛〜宇和島

宿毛は今風の高架駅ですが、終着駅らしく結構立派な駅舎でした。ただ駅前は少々閑散としていましたが。

宇和島まではバスで連絡となります。バスは駅前始発ではないので駅前のバス停でぼーっと待っていると定刻に少し遅れてバスがやってきます。バスは古びてはいますが、大型の立派な車でした。しかし乗客は僕を含めて2・3人。ローカルバスにしては本数が多い(約1時間に1本)のにこの人数とは…… と思っていたところ、宇和島に近づくにつれて続々と客が乗ってきました。どうもこの区間を鉄道の連絡で使うような人はあまりいないようです。

車窓は昨日乗ったバスのように岬を通るわけでもなく、正直余り期待していなかったんですが、海沿いあり山道ありで思ったよりも良かったです。というか、半分以上は眠っていました…… どうもよい景色を眺めていると眠くなるようで。でも、列車やバスに揺られながら居眠りするのが自分にとって一番の楽しみであると最近自覚するようになったので、これでいいんです(?)。自分では贅沢な趣味だと思ってるんですが……

バスは特段の遅れも無く、ほぼ定刻どおりに宇和島駅に到着。なお、この区間のバスの時刻は宇和島自動車のサイトで確認できます。JR時刻表にも一応載っているのですが、スペースが狭く書き方が紛らわしいのでこちらで確認した方がいいと思います(JTB時刻表は未確認)。

_ 宇和島〜松山

宇和島からは特急しおかぜ22号で松山に向かいます。この列車は残念ながらグリーン車は編成の最後尾でした。12時47分に宇和島を発車。列車が動き出したところで弁当の包みを開けます。やはり始発駅から乗るときは、列車が動き出す前に弁当を食べ始めるのはダウトだろうというくだらない思い込みによるものですが。でも、流れる車窓を眺めがならの弁当はまた格別なのです。たとえそれが300円のコンビニ弁当でも。とくに今回はグリーン車なのでいすの座り心地も良いですし。

予讃線は伊予大洲から二手に分かれてますが、この列車を含めて特急は距離の短い内子線を経由します。昔四国に来たときに予讃線の海線は通っているので、列車が向井原を通過した時点でJR四国の完乗達成。スピードが速いので、「え、どこ?」と思っているうちに通過してしまい、感慨に浸る暇もありはしません。ともかくJRでは九州に続いて2社目の完乗。まあ特にJR全線を狙っているわけではないんですが。

松山には14時ちょうどの到着でした。

_ 松山市内

さて、これから松山市内観光となる訳ですが、何の情報も仕入れてきていなかったので、まずは観光案内所で情報収集から。とりあえず坊ちゃん列車の時刻表をもらい、坊ちゃん列車の乗車券と、市内電車の一日券のセットを500円で購入。時間が中途半端だったので、駅前をウロウロした後、せっかくだから始発から乗ろうと思い、古町に移動。坊ちゃん列車が入ってくるのを待ちます(実は駅の隣の車庫にいるのが見えました)。

やがて先行する電車がホームに入ると、その後に坊ちゃん列車が入線します。坊ちゃん列車というのは夏目漱石の同名の小説に登場する列車を再現したもので、「マッチ箱のような」客車をちっちゃなSLが(実際の動力は蒸気機関ではないが)引っ張るという観光用の列車です。乗ってみると確かに小さい客車で、マッチ箱という比喩が的確であるように思えました。力行するときに汽車からドラフト音ならぬエンジン音がするのはご愛嬌ですが、外観も内装も凝った作りで、明治時代の気分に浸ることが出来ます。それに、道後温泉まで市内電車の軌道を走るので、大通りの真中をレトロな外見の汽車が走ることになるのも大ウケ。松山にきたのなら乗って損は無いでしょう。

さて、坊ちゃん列車は松山市の中心部を通り抜けて約25分で道後温泉に到着。道後温泉駅は行き止まりの駅で、当然転車台なんかありません。でどうするかというと、機関車の底にジャッキがついていて、それで車体を持ち上げてあとは人力で回すんです。機関士さんも結構大変そうです。しかも入れ替えのために客車は車掌さんたちが押して移動させてるし……

噂の機関車回転も見れたし、まだ時間に余裕はあるので温泉は後回しにして松山城へ。市内電車で大街道へ移動して、ロープウェイ乗り場に歩きます。別に山を登っても良かったんですが、疲れ気味だったので軟弱にもロープウェイの往復券を購入。実は松山城に登るにはロープウェイの隣のリフトでもいけると言うことで、行きはリフトに乗ってみました。リフトはスキー場にあるのと同じモノですが、スキー場ではほとんど絶滅してしまった一人乗りタイプのものでちょっと懐かしさを感じてみたり。

松山城は、天守閣から外を眺められてあとはいろいろと展示品があるといういつものパターンでしたが、山の上にあるので眺めはさすがに良かったですね。四国には結構本物のお城が残っているというのも今回の旅行で初めて知りましたし。

帰りはロープウェイで山を降りて、時間もいい頃なので再び道後温泉へ。道後温泉に入るのは今回が3回目ですが、今回は時間もあるので始めて休憩室つきの神の湯2階席に入ってみました。浴衣でのんびりするのもいいものですね。次来たら霊の湯に入ろうっと。

_ カレー日記(松山編)

温泉街でみやげを買いつつ、夕食を食べるところを探したんですがあまりおいしそうな店が無い。そこで電車に乗って商店街に移動しましたが、ここでもこれといった店が見つからず…… 松山の名物って温泉とみかんだから、あまり名物料理ってないですよね。てことは何食べても一緒かと開き直って、今日の夕食もココイチのカレーとなりました。松山三番町店でなすカレー。松山だけのサービスとして水の代わりにみかんジュースが出てくる……なんてことはなく、普通のココイチのカレーでした。

_ 松山〜伊予西条〜京都

腹も膨れたところでそろそろ松山ともお別れ。ちょっと時間が余っているので、わざと反対方向の市電に乗り、環状線をぐるっと4分の3周くらいしてJR松山駅に戻ってきました。

バースデイきっぷのラストは特急いしづち32号。しかし松山始発のはずのこの列車、なかなか入線しない。やっと入ってきたのは発車の5分前くらい。これはしおかぜ23号の折り返し運用なのですが、定刻に到着しても折り返し時間が8分しかないのは、単線の予讃線ではかなり無理があるダイヤのような気がします。しかもそのわずかな時間で車両の切り離しと車内清掃を行うので、ドアが開いたのは発車の1分前くらい。清掃も行き届かずにグリーン車にゴミが残っているというのも頂けないです。

しかし、これでグリーン車も最後なので、十分に座り心地を堪能して、22時17分伊予西条で快適な座席とお別れ。なんで伊予西条かというと、快速ムーンライト松山の日付が変わるのでここから乗れば18きっぷを有効に使えるというケチな理由なんですけどね。それだけならこの後の「ミッドナイトEXP松山」でも間に合うんですが、やっぱり最後はグリーン車で締めくくりたかったので……

が、伊予西条に降りてみると、案の定駅前は真っ暗で、開いている店はコンビニのローソンくらいしか見当たりません。ファミレスでもあれば時間が潰せると思ったんですが、電話ボックスのタウンページで探しても……無い。西条市にはファミレスらしき店が全然。しょうがないので気が進まないけどローソンで時間を潰すか…… と思い駅から出ると、明かりのついた「本」の看板が。この時間でもやってるのかな? と疑いつつもそちらに向かってみると、やってました。午前0時まで営業の古本屋でした。早速店に入り1時間ほど店内で時間を潰し、列車で眠れなかったときのために文庫本を3冊ほど購入して駅に戻ると、すでに待合室にはムーンライトを待っている人が数人いました。

0時を回り、日付が変ったところで改札で18きっぷに26日の日付をいれてもらい、ホームでムーンライト松山の到着を待ちます。ムーンライト松山はDD51の牽引でグリーン1両、普通指定席2両の編成ですが、18きっぷなので普通車しか乗れません。しかも座席は腰を浮かすとバッタンと音を立てて戻ってしまう簡易リクライニングシートだったのでいままでの座席との落差が激しい。まあ疲れていたので結構眠れましたが、しかし後で2回ほど起こされました。この列車多度津でムーンライト高知と、岡山でムーンライト山陽と併結するんですが、そのたびに激しい衝撃が。特に多度津のは入れ替えで何度も減速するたびにすごい音と衝撃が発生するのでとても寝ていられませんでした。といってもそれが終わってしまえばまたすぐ眠ってしまい、瀬戸大橋は全く意識が無いまま通り過ぎてしまったのですが。


2002-08-26

_ 家に帰るまでが旅行です

3列車併結したムーンライトは大阪で大量下車の後、残りの客を乗せて京都に6時19分に到着。ここまで18きっぷで来ているので、まだまだ今日の分の有効期限は残っているのだが、いいかげん疲れたので素直にまっすぐ家に帰ることにする。

東海道線の接続が悪いので6時42分の長浜行きまで待たされ、乗ってみれば朝の通勤通学客とムーンライトからの乗り継ぎ客が一体となって満員状態。途中で降りて朝食でもと思ったのだが、車窓をがんばって見張ってもやっていそうな店は見つからない。我慢しきれずこの区間で大きそうな駅である近江八幡で降りては見たものの、7時半を過ぎてもコンビニしか開いておらず敗北。弁当買っても食べる場所がないですし。結局、朝食を食べられたのは岐阜まで来てしまってから。朝食を食べたがやっぱりこれからどこかへ出かける元気は出てこなかったので、新快速でまっすぐ名古屋に向かって、中央線に乗り換えて自宅に。18きっぷの有効期限を13時間ほど残してこの日は家で爆睡。まあ四国から帰ってきたので十分すぎるほど元は取ってるからいいんだけれど。日記更新の公約もすっかり忘れてます。


2002-08-28

_ 旅行記掲載完了

というわけでだらだらやってたら日付が変わって28日になってしまいました。やばっ、今日からまた仕事じゃないか。早く寝ないと、休み明けに遅刻なんて洒落にもなんないし。


2002-08-31

_ いもむし

名鉄の3400系がこの夏で現役引退するということで、いつか乗りor撮りにいかなきゃと思っていたのですが、いろいろ都合もあってなかなか行けませんでした。とうとう運転の最終日になってしまいましたが、今日お別れ乗車に行ってきました。

乗ったのは昼頃の新可児〜犬山〜新岐阜間なんですが、やはり最終日だけあってかなりの混みよう。特に犬山から新岐阜の間は、車内は地元のお客さんが乗車をあきらめるほどの満員ぶりで、車外でも沿線でカメラを構えていたファンの数は100名は下らなかったと思われます。

僕は新岐阜で降りたんですが、新岐阜では乗ってきた乗客の半数以上が乗ったまま折り返し、さらにホームから溢れんばかりに待ち構えていた人々が2両編成に殺到したためにすごいことになってました。乗りすぎでスピードが出せなかったのかダイヤが遅れ気味だったことも混乱に拍車をかけていたようです。最後は自動ドアが閉まらなくて駅員さんが無理やり閉めてましたが、あの折り返しの犬山行きって普通電車だったのに途中駅ではどうなったことやら。

まあ、名物車両の引退というイベントの熱気は十分に堪能させてもらいました。


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